二次検査のご案内
「要受診」「要精密検査」と診断されたら
人間ドックや健康診断を受けた結果「要受診」「要精密検査」の必要ありという通知を受け取ったら、自覚症状がないからと自己判断せずに、速やかに医療機関を受診してください。
医療機関は自由に選択することができますが、可能な限り専門医のいる医療機関を選ぶことが良いでしょう。
ご心配なときは、ぜひご相談ください。
「要受診」「要精密検査」は保険適用
通常の人間ドックや健康診断には医療保険は適用されませんが、要受診・要精密検査と判断された場合の二次検査には医療保険が適用されます。
人間ドックや健康診断で要受診・要精密検査の結果が出た場合には、放置せずに必ず医療機関を受診してください。
栄エンゼルクリニックの二次検査
栄エンゼルクリニックは内科・消化器科の二次検査も行う医療機関です。他院で健康診断を受けられた後の二次検査もご受診いただけます。当院で人間ドック・健康診断を受診された場合は、一次健診のデータ(人間ドック・健康診断)を全てそのまま使用して、二次健診を受けられることが最大のメリットです。
受診可能な検査は、以下の通りです。
健診で指摘された項目 | 精密検査の内容 | 受診先 |
---|---|---|
便潜血検査 | 大腸内視鏡/腹部CTなど 詳細はこちら | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
胃部X線(レントゲン) | 胃部内視鏡検査 | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
ピロリ菌が陽性 | 胃部内視鏡検査を行ったあと、除菌治療 詳細はこちら | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
脳検診 | 再度MRI検査を実施 など | ばんたね病院 へご紹介1 |
胸部X線 腹部CT 腹部超音波 | 胸部CT/採血など MRCPなど 腹部CT/MRI/MRCP/採血など 詳細はこちら | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
尿検査 | 対象項目の再検査、腹部エコー、腹部CT検査など | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの内科 |
婦人科検査 | 細胞診など | 栄エンゼルクリニック婦人科外来 オンライン予約はこちら |
血圧上昇(高血圧症) | 頸動脈エコー・脈波検査など | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの内科 |
脂質異常 | 頸動脈エコー・脈波検査など | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの内科 |
高血糖 | 頸動脈エコー・脈波検査・眼底検査・各種血液検査 | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの内科 |
心電図 | 心臓エコー、24時間心電図、血液検査 | 栄エンゼルクリニック受診の後、必要に応じて循環器内科を紹介 |
腹部超音波 | 腹部CT、腹部MRI(MRCPを含む)、血液検査 | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
肝機能 | 腹部エコー、腹部CT、肝炎ウイルスなどの血液検査 | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
腎機能 | 詳細な尿検査、血液検査、腹部エコー、腹部CT | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
貧血 | 血液検査(鉄代謝、ビタミン欠乏など)、検便、婦人科受診など | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの消化器内科 |
PSA(前立腺がん) | 前立腺MRI、血液検査など | 栄エンゼルクリニック もしくは、お近くの泌尿器科 |
呼吸機能検査異常 | 胸部CT検査など | 栄エンゼルクリニック受診の後、必要に応じて循環器内科を紹介 |
- ばんたね病院と連携し、迅速に二次検査が受診できる体制を整えております。 ↩︎
二次検査概略
健康診断の検査メニューは、がん、動脈硬化性疾患、その他、の3分野に分かれています。
とくにがんと動脈硬化性疾患は、日本人の死因の上位に来るものです。
がん関連
胸部X線、胸部CT、胃バリウム検査、上部消化管内視鏡、腹部エコー、腹部CT、検便(ヒトヘモグロビンなど)、下部消化管内視鏡、などが該当します。
これらの検査によって、すでに“がん”の診断がついたのであれば、専門医療機関にご紹介させていただきますし、“がん疑い”の段階であれば、当院もしくは専門医療機関への紹介により、二次検査の段取りをさせていただきます。
動脈硬化性疾患
脳卒中、心筋梗塞、狭心症、動脈瘤(脳、腹部、胸部など)、閉塞性動脈硬化症など、多岐にわたります。
この動脈硬化を起こす原因となるのが、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などであり、主に血液検査や尿検査で判明します。(このほかにも、喫煙や睡眠時無呼吸症候群などが動脈硬化の原因になります)
これらの項目で異常があれば、まずは動脈硬化の現状(頸動脈エコー、脈波検査など)を評価させていただき、必要に応じて治療を検討いたします。重度の場合には、専門医療機関での処置が必要となることもありますので、その際は紹介状を作成させていただきます。
その他
肝機能障害、貧血、骨粗しょう症、間質性肺炎、心臓弁膜症など、多岐にわたる疾患が判明することがあります。
肝機能障害であれば、もっとも多いのは脂肪肝ですが、中にはウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎などが見つかることもあります。その場合は、脂肪肝とは対応法が大きく変わってきます。腹部エコーや腹部CTおよび血液検査による二次検査にて評価可能です。
貧血であれば、鉄欠乏性貧血がもっとも多いですが、単に鉄が不足しているだけではなく、その陰に微量な出血が隠れている場合もあり、胃や大腸のがん、婦人科系の病気などがたまたま見つかるころもありますので、しっかりと二次検査を受けられることをお勧めいたします。
そのほか、骨粗鬆症は、寝たきり原因にも深くかかわっていますし、間質性肺炎や心臓弁膜症は心肺機能を維持する際に、しっかりと対応する必要があります。二次検査にて治療が必要なのかどうか、評価していただく必要があります。
二次検査の概略は、上記のとおりです。
われわれが強調したいのは、健康診断は、やりっぱなしにしては何の役にも立たないということです。健康診断において二次検査が必要と指摘されましたら、まずは命にかかわる悪い病気が隠れていないかどうか、”二次検査“を受けられる事が大切で、その先に健康と幸せが待っているものだと認識いたしております。
健康診断で要検査・要治療などの判定が出ましたら、簡単に対応可能なものも多々ありますので、お気軽にご相談ください。