院長 水野芳樹(みずの よしき)

ごあいさつ

柳田邦男著の“がん回廊の朝”で医学部入学をきめ、医学部卒業前に父親の大腸がん病死で、消化器内科を専攻して約40年のキャリアを一貫して、内科一般、特に消化器内科(胃腸や肝胆膵臓疾患)の臨床医として胃がん、大腸がん、肝臓、食道、膵臓癌などの診断治療で過ごしてきました。50歳の時に病院を辞して、当院着任して14年が経ちました。外来診療や検診、地域医療で健康な方との出会いの方が増えましたが、皆様の健康を預かる使命にやりがいを感じながら、これからも精進したいと思っております。

医学の進歩でがんの診断や治療が大きく変化しています。しかし現在もがんが死因の最上位に位置しています。がんの原因は、昔は放射線や化学物質やたばこなど発がん物質といわれていましたが、近年は肝臓がんと肝炎ウイルスや胃がんとピロリ菌、子宮頸がんとヒトパピローマウイルスなどの感染症がハイリスク要因であり、がんの遺伝子変異が特定され、がんの予防や対策が立てられています。さらに最近は、“慢性炎症の継続が発がんを誘発する”との説が主流になっています。

一方生活習慣病と動脈硬化にも、血管の慢性炎症が大きく関与していることは周知の事実と思います。さらにごく最近では、老化の原因も慢性炎症と考えらるようになっています。

がん予防、生活習慣病対策、老化対策にも慢性炎症をいかに防ぐかが大切なようです。

当院着任以降は、プライマリケア医として、各種内科疾患の初期治療、疾病の早期発見、診断や慢性疾患の診療を行っています。消化器内科以外にも、総合内科専門医、感染症専門医として、生活習慣病(高血圧や糖尿病、高脂血症)から各種急性慢性疾患なども担当いたします。皆様の健康長寿対策に少しでもお役に立てればと考えます。

経歴

  • 昭和60年3月名古屋市立大学医学部卒業
  • 昭和60年4月名古屋市立大学病院内科臨床研修医
  • 昭和62年4月厚生連遠州総合病院内科・消化器内科
  • 平成元年4月国立ガンセンター内視鏡部研修
  • 平成4年12月名古屋市立東市民病院 消化器内科副部長
  • 平成15年4月同上 感染症科部長 
  • 平成20年4月名古屋市立東部医療センター東市民病院 消化器内科部長
  • 平成22年7月医療法人 士正会理事就任 
  • 平成22年11月栄エンゼルクリニック開院 院長就任

現在に至る

資格

日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本感染症学会専門医・評議員、日本医師会認定産業医