子宮脱(骨盤臓器脱)

症状

初期段階 歩行時・重いものを持った時・入浴時・しゃがんでいる時で、股の間にピンポン球のようなものが触れる、挟まっている感じがするといった症状が現れ始めます。

進行すると 常に「股に何かがぶら下がっている」といった違和感が起こります。

下がった臓器のため、おりものが増えたり、出血することがあります。また尿が出にくかったり(排尿障害)、トイレが近くなるなどの症状が現れる場合もあります。

原因

内臓を支える骨盤底筋が、分娩や加齢により弱くなり内臓を支えきれなくなって起こります。

骨盤臓器脱を経験した女性の多くが分娩経験者で、発症年齢は40代~80代と幅広く、閉経を迎える60歳ごろに多いです。

また出産経験のない女性でも発症することがあります。

治療

症状の程度・年齢などによりペッサリー(リング)を膣内に留置したり、外科治療が選択されたりします。

萎縮性腟炎(老人性膣炎)

閉経後、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減少することで、起こる膣炎です。

症状

  • おりものの異常(悪臭がある・黄色や茶色になる)
  • 膣や陰部のかゆみ・乾燥・痛み・不快感など
  • 性交痛

治療

症状に応じて膣錠や内服薬で改善することができます。

骨密度

閉経後はエストロゲン(女性ホルモン)の減少に伴い骨量が減り、骨粗しょう症になりやすくなります。適度な運動とバランスの良い食事を心がけ定期的に骨密度を測定しましょう。

当院でもご希望があれば、すぐに骨密度を測定していただけます。お気軽にお声がけ下さい。

ワンコインがん検診

名古屋市在住の方は、2年に1回ワンコインがん検診(500円)の制度を使って、子宮がん検診・乳がん検診をご受診いただけます。

  • 子宮がん検診

対象:女性で20歳以上の方

検査内容:問診、視診、内診、頸部細胞診(問診の結果、必要な方には体がん検診も実施)

  • 乳がん検診

対象:女性で40歳以上の方

検査内容:問診、乳房X線検査(マンモグラフィ) ※視触診を実施する場合もある