消化器内科の主な診療内容
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 胃
- 十二指胃潰瘍
- 胃炎
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 胃がん
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 腸炎
- 慢性肝炎
(B型肝炎、C型肝炎) - 脂肪肝
- 肝硬変
- 肝がん
- 胆石
- 総胆管結石
- 胆のうがん
- 慢性膵炎
- 急性膵炎
- 膵のう胞
- 膵がんなど
消化器疾患でも、CTやMRI、超音波検査や胃・大腸内視鏡検査など病院と同等の高度検査機器を使用し、迅速で精度の高い診断治療を行っています。専門性の高い疾患には総合病院や大学病院と連携して診療いたします。
対象は各種のがんや急性・慢性の胃腸疾患(急性胃腸炎、感染性胃腸炎、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ感染症、機能性胃腸症、潰瘍性大腸炎やクローン病、慢性便秘、術後の癒着、虫垂炎、大腸憩室炎)、肝臓疾患(各種急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変、アルコール性肝炎や脂肪肝、NASH、自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎など)、胆のう疾患(胆石、ポリープ、胆のう腺筋症、総胆管結石)、膵臓疾患(急性・慢性膵炎、IPMNなどの膵のう胞性疾患、自己免疫性膵炎)です。
また、関連する諸臓器は内臓にあるため、おなかの症状や心配事なども気楽にご相談ください。
各診療内容について
胃がん・ピロリ菌
日本人の胃がんの90%以上がピロリ菌関連胃がんとされており、ピロリ菌の持続感染の既往者は胃がんのハイリスクで、1-2年ごとの内視鏡検査を勧めています。特に50歳以上の方は注意が必要です。50歳以下の方は、まずはピロリ菌の感染診断を行い、リスクに応じた対応を行い、検査間隔をあけることも可能になっています。
大腸がん
最近も増加傾向の大腸がんは、まずは便潜血反応が陽性にでれば、精密検査(内視鏡検査)をお勧めします。早期の大腸がんでは、便潜血では陰性のことも多く、外国では50歳前後に一度内視鏡検査を行うと大腸がん死亡が減るというデータがでており、日本でも今後実施される可能性が高いです。家族に大腸がんがある場合は、特に検査をお勧めします。
食道がん
日本人の特徴で遺伝的にアルコール分解酵素が少ない人が多く(発がん物質のアセトアルデヒドが分解しにくい)、アルコールで顔が赤くなる人で、アルコールを2-3合以上飲み、喫煙も加わると特に、発がんリスクが増えるため、定期的な内視鏡検査を勧めます。
肝臓疾患
肝障害の原因は様々で、アルコールと脂肪肝が多いですが、重大な疾患が隠れている場合もあります。沈黙の臓器で症状は乏しいので注意してください。
精密検査の際は、血液検査だけでなく必ず画像検査も併用してください。
慢性的に肝機能異常を指摘されている方へ
数年に一度は肝臓専門医に受診して原因を調べることを勧めます。
中年以降に急に肝機能異常を指摘された方へ
まずは腫瘍(肝臓以外の胆のう、胆管、膵臓なども含めて)や結石など調べる超音波検査かCTを含めた画像検査を受けてください。
逆流性食道炎
現代の食生活で特に日本人の有病率は増えています。
胸やけやゲップなどが主症状ですが、咽頭違和感や慢性咳嗽などの原因にもなります。
内視鏡検査で診断可能ですが、内視鏡検査でも所見認めない場合もあり、その際には逆流治療薬にて症状改善すれば診断可能です。気軽にご相談ください。
また症状少なくても、内視鏡検査で所見持続する方は、食道胃接合部がんのリスクあり注意が必要です。
炎症性腸疾患
若い方(10-40歳)の慢性的下痢、血便、腹痛の場合には、潰瘍性大腸炎やクローン病のことがあります。痔疾患や過敏性腸炎と間違えやすいので、心配な時は早めに相談してください。
膵臓疾患
膵臓がん:50歳以上で、腹背部痛持続や体重減少、糖尿病を急に指摘されるか悪化ある場合は注意してください。当院では、超音波やCT、MRIなどにて初期診断を行います。
膵のう胞性疾患:最近検診や他部位の検査で偶然指摘される膵臓内にのう胞を認める方が増えています。一部にがんに進展することもあり、経過観察する必要があります。当院では、採血や超音波やCT、MRI(MRCP)などで経過観察を行い、必要あれば連携の病院に紹介します。